新緑

とうもろこしの収穫に行ってきました

7月29日は大地を守る会主催のイベントで三浦に行きました。
生産者の方の畑でとうもろこしを収穫するイベントです。
現地へ向かう途中強い雨が降ったりしていましたが、着いたときにはすっかり晴れていました。強い日差しで、一面広大な畑で入るような日陰もなく、非常に厳しい暑さの中でのイベントになりました。

今年は雨が多くて出来はあまりよくなかったそうです。
実際収穫させていただいたものの中にも、ほとんど食べられないものが混ざっていました。でも食べたものはとても甘くて味は抜群でした。

おそらく農薬や化学肥料を使えばもっと安定して見栄えの良いものができるのだろうと思います。農業の大変さを思い知りました。

厳しい日差しの中で子供たちも疲れて大変そうでした。でも土の着いたとうもろこしを美味しそうに一所懸命食べる子供の姿に暑さも忘れました。弱弱しくて目を離すのが心配なくらいだった子供たちが本当にたくましくなってくれました。
by みのっち  at 16:00 |  食養 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

サイレントベイビーからの警告

http://www.mamamel.com/bonyuikuji/kanagawa.htm
7月14日の土曜日に、「かながわ母乳の会 第9回母乳フォーラム 赤ちゃんを抱っこしよう。みんなHUGしよう」というイベントでお話をさせていただきました。父親の育児体験談、また医療者の立場で子育てについてのコメントをということで、聖マリアンナ医科大学の堀内 勁先生じきじきのご指名でした。4歳になる上の子の出産の時から下の双子の出産、育児休暇のことなど、4年と3ヶ月のことを10分にまとめて話しました。

堀内先生には子育てのことで大変お世話になりました。堀内先生がある病院に月一度いらして乳児検診外来をやってくださっていて、(かなり大変な外来だろうと思います。これは堀内先生の奉仕活動だろうと思います。)上の子が0歳の時は妻と子供だけで行っていましたが、双子の時は妻1人ではとても大変なので私も仕事を休んで一緒に行っていました。検診と言ってもそれにとどまらず、実際には育児のいろいろな悩みについて相談する方がメインです。育児書や一般に流布している迷信にとらわれて不安をかかえたお母さん達が堀内先生の言葉で安心して帰っていきます。そんな外来です。うちも最初の子育てでわからないことだらけだった時も、双子でこれまた不安だらけだった時も、堀内先生の言葉にとても助けられました。

この本はその堀内先生が書いたものですが、子育てに限らず、人間のパーソナリティを考える上で非常に考えさせられる本です。
by みのっち  at 14:58 |  育児 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

私が泌尿器科医になったわけ

私が泌尿器科医になったのは自分の病気がきっかけです。

高校2年生頃から時々左のわき腹が妙に痛くなることがありました。

最初は数ヶ月に一度程度、いやな痛みでしたがもんだりしているとスッと痛みが消えたりしました。

痛みがだんだん強くなりだして、頻度も多くなってきました。

高校3年生の夏、とうとう我慢できなくて子供の頃からのかかりつけの開業医のところへいきました。腸炎だろうということで整腸剤などを出されました。

それからも痛みは2〜3ヶ月に一度起こりました。

これは何かおかしいと思い、高校を卒業した春休みに地元の済生会川口総合病院というところに行きました。開業医で腸炎と言われたので消火器内科を受診しました。昭和60年のことです。

当時埼玉県は医療過疎地と言われていました。病院は患者であふれかえっていました。

ちなみに今思うと当時の川口市の医療レベルには首を傾げたくなります。私の右手の薬指は第一関節で曲がっています。これは中学生の時に突き指してなったものです。そのときも近くの整形外科に行き、レントゲンをとって骨には異常がないとのことで湿布だけ出されました。医学生になって整形外科の教科書をみたらmallet fingerといって、腱が断裂している状態で、治療は2ヶ月間固定すると書いてありました。

朝の9時過ぎに受付を済ませましたが、診てもらったのは一番最後、13時近かったでしょうか。

医師に左のわき腹が時々痛くなることを話しました。排便後に非常に痛くなったことがあったのでそのことも話しました。医師からの質問はありませんでした。

「そんなのは普通だよ。誰にでもあることだよ。」

とかなり高圧的な(私にはそう感じられました)雰囲気で言われました。敬語などは使っていません。いわゆるタメ口でした。

私はちょっと驚いて「えっ、そうなんですか?」といいました。こんな強い痛みが普通に起こることがあるのかと言う気持ちと病気でなくて良かったという気持ちが重なりました。

その驚いた表情を見たからなのか医師はちょっと寝てみてと言って私に診察台に寝るように言いました。付いていたナースが「おなか出してそこに寝て」とこれも高圧的に(私には感じました)言いました。

私が寝ると医師はお腹を軽く触りました。前の開業医での触診よりも簡素な触診でした。医師は「うんなんでもないよ」と言いました。

それから私はその言葉を信じてほぼ3年間過ごしました。その間痛みはだんだん強くなって、間隔も次第に短くなり、最後は半月に1度くらいになっていました。その時には医学部の学生になっていました。でもまだ教養課程で医学の知識はほとんどありませんでした。そんなとき突然に真っ赤な血尿が出ました。驚いて泌尿器科を受診しました。それも自分の大学ではなくて済生会川口総合病院の泌尿器科でした。いろいろ検査した結果、左の腎盂尿管移行部狭窄で、高度な水腎症であることがわかりました。左の腎臓だけの機能をみると正常の10分の1程度になっていました。腎機能の回復具合をみる為に腎ろうという管を入れられました。腰から腎臓に直接管を通してそこから尿を出して袋にためるものです。結局その管が入ったまま1年間過ごすことになりました。当時3年生は学部1年生と言って、解剖実習やら厳しい試験やらで大変な1年間でした。

その1年が過ぎ、済生会川口総合病院の泌尿器科では腎臓をとる以外方法がないと言われ、初めて自分の大学の泌尿器科にかかりました。教授と相談した結果腎臓と尿管をつなぎなおす手術を受けることになりました。手術は非常にうまく行きました。

それがきっかけで大学の泌尿器科の先生の研究を手伝ったりするようになり、気付けば泌尿器科医になっていました。

私は現代医療によって救われました。治療を受けた後、学生時代は現代医療を絶対視しました。

でも医者になってその考えも徐々に変わってきました。現代医療だけでは説明し切れなかったり様子を見るしかないようなことをいろいろと経験しました。近頃はさらに進んで現代医療の力を借りなければいけない範囲というのはもっともっと狭い方がいいのではないかと思いつつあります。現代医療の力をどうしても借りなければいけない時は絶対にあります。そこまで否定するつもりはありません。でも現代医学を無批判で受け入れているとかえってよくない結果を招くこともありえます。現代医学の中にも一見科学的に見えて実はまったく根拠のないものが潜んでいます。そういうものを無批判で受け入れている人はたくさんいます。
by みのっち  at 16:57 |  医療全般 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

膀胱炎・前立腺炎の漢方治療

膀胱炎・前立腺炎でよく使われる漢方薬の代表的なものを紹介します。

漢方治療は西洋医学の病名ではなく、漢方的な診断によって決められる証というもので薬を選ぶのですが、西洋医学の病名は全く無視されるものではなく、重要な情報の一つです。

ですからこれがベストなわけではなく、人によってはもっと最適な薬があるかもしれませんが、参考程度にしていただけたらと思います。

また、急性前立腺炎や急性腎盂腎炎で発熱・悪寒があるときは病院に行ってください。市販の漢方薬のみで治療するのは危険です。

猪苓湯
日本の漢方でもっとも重要視される古典の「傷寒論」に載っている処方です。傷寒論には
「若し脈浮、発熱、渇して水を飲まんと欲し、小便利せざるもの、猪苓湯これをつかさどる」
「少陰病、下痢六七日、咳して嘔し、渇し、心煩し、眠るを得ざる者、猪苓湯これをつかさどる」
とあります。下痢にも使われます。
構成生薬は
猪苓・・・利尿・抗菌作用
沢瀉・・・利尿作用
茯苓・・・利尿・抗菌作用・抗炎症作用
阿膠・・・止血作用
滑石・・・利尿・抗菌作用・清熱作用
この薬はあまり証にとらわれずに使われます。ブクリョウには多少体力を回復させる作用もありますが、ほとんど利尿作用・抗炎症作用のみなので、この薬を飲むと同時に充分に休養することが大切です。


清心蓮子飲
原典は和剤局方という宋の時代の書物です。
「心中の蓄積、時常に煩躁、思慮労力による憂愁抑鬱、是れ小便白濁に致る、或いは沙漠(尿中の混濁物)あり、夜は夢に走泄し、遺瀝渋痛して、便赤く血の如く、或いは酒色過度により上盛下虚し、心火炎上し、肺金剋を受け、口舌乾燥し漸く消渇となり、睡臥安からず、四肢倦怠、男子の五淋、婦人の帯外赤白、及び病後氣が収斂せず、陽が外に浮かびて五心煩熱するを治す。」
とあります。心労や暴飲暴食が原因で体の中に熱をもったときに使うと書かれています。
構成生薬は
麦門冬・茯苓・黄芩・車前子・人参・黄耆・甘草・蓮肉・地骨皮
人参・黄耆・甘草・・・胃腸の働きを助け、消化吸収をよくして体力を増強させます。
麦門冬・蓮肉・・・体を潤す作用があります。
車前子・茯苓・・・利尿作用
黄芩・地骨皮・・・抗炎症作用
人参・黄耆の入った漢方薬は人耆剤とも言われ、体力を回復させる作用を持っています。疲労やストレスが原因の時はこちらが良い場合があります。夜間頻尿や心因性の頻尿で使われることが多いですが、本来はそういった薬です。ユリナールという名前で市販されています。


竜胆瀉肝湯
原典は明の時代の外科枢要(別名薜氏十六種)
構成生薬:竜胆・当帰・地黄・沢瀉・木通・車前子・黄芩・山梔子・甘草
竜胆瀉肝湯には異なる構成生薬の組み合わせがいくつかありますが、日本で出回っているものはほとんどがこれです。
原典には肝経の湿熱に用いると書かれています。肝経と言うのは陰部を通る経脈です。もともとは梅毒に使われていたようです。熱をとる作用が強いです。湿熱をとる薬なので、今の時期じめじめした時に膀胱炎になる人には良いかもしれません。


桂枝茯苓丸
慢性前立腺炎に使われます
原典は金匱要略という傷寒論とならんで日本の漢方で重視される書物です。もともとは婦人の係留流産でつかわれたようですが、血液の流れをよくする作用が強い薬です。骨盤内のうっ血が原因となるときに効果があるのではないかと言われています。
日本に出稼ぎに来ていた日系ブラジル人にこの薬を処方して、慢性前立腺炎がよくなって、ブラジルに帰っても飲みたいから薬の名前を教えてくれといわれた経験があります。
構成生薬
桂枝・・・抹消循環改善作用
茯苓・・・利尿作用
芍薬・・・鎮痛作用
桃仁・・・血液凝固抑制作用
牡丹皮・・・血液凝固抑制作用・抗炎症作用

テーマ: 健康 -  ジャンル: ヘルス・ダイエット
by みのっち  at 13:18 |  漢方 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

男性の育児休暇がそんなにおかしいか!!

私の所属する医局の現役もOBも全部ひっくるめた人々向けに発行される機関誌のようなものがあるのですが、そこの編集後記にこんな下りがありました。

「せっかく医者になったのに、さらっと未練なく辞めて、転身していく人がいたり、育児休暇をとる男性医師がいたり、偉いというべきか、やはり時代は明らかに変わって来ている。努力せよなどという言葉はもはや死後なのだろうか。」

何がいいたいんだかさっぱりわかりませんが、この育児休暇をとる男性医師というのは間違いなく私のことです。その私が努力していないとでもいいたげなこの文章、カチンと来たというか、ハラワタ煮えくり返りました。

現在1歳3ヶ月の双子の息子たち、この子達が昨年3月9日に生まれて、4月と5月は育児休暇をもらいました。当初双子を妊娠したことがわかって、できれば1年間フリーにしてもらいたいと医局に申し出ました。フリーと言うのはどこにも所属せず、無職ということです。そうしなければ病院に欠員が生じて残された人がとても大変になってしまうからです。でも、人手が足りないからという理由で2ヶ月間だけになりました。

育児休暇を欲しいと申し出るのにもかなり勇気の要ることでした。それを完全にではないにしても受け入れてくれた当時の医局長には感謝しています。でも、その医局長の先生に双子の一ヶ月検診の時にたまたまばったりあって、話をした時、「○○が(私のことです)やさしいから休みとって奥さんよかったね」みたいなことを言われて、やっぱり理解はしてもらえていなかったんだと思いました。

育児休暇という言葉の響きからすると、のんびり子供と戯れるバケーションみたいなイメージがあるから仕方ないのかもしれませんが、実際は思い出すのもつらい過酷な日々でした。双子の育児の大変さはたぶん双子の親にしかわからないのでしょう。普通に仕事をしていたほうがよっぽど気楽でした。ちいさな赤ん坊が昼夜なく2人一緒に泣いて、カミさんが授乳する時は痛みに泣き叫んで・・・、カミさんは陥没乳頭で最初は二人ともうまくのめませんでした。しかも頻繁に乳腺がつまって乳腺炎になっていました。緊急帝王切開で出産し、体調もまだまだ全然よくなっていませんでした。さらに、長男の出産後もそうでしたが、産後うつになっていました。それで家の中はいつも重苦しい空気が漂っていました。慣れない食事の支度をして、おむつを替えて、掃除洗濯をして、3歳の長男は遊び足りなくていつも欲求不満状態で、その子をなだめたり叱ったりの繰り返しでした。もし私が育児休暇をとっていなければ、カミさんが息子たちがどうなっていたか、あるいはとりかえしのつかないことになっていたかもしれません。

家のことを一切顧みずに仕事に没頭する男性は気楽なものです。仕事のつらさは男にしかわからないって、そんなものは詭弁です。いやならそんな仕事はやめればいいのですから。仕事に没頭して家庭を顧みることをせずに奥さんに丸投げするような男は家庭を捨てるべきです。

その編集後記を書いた先生は医者としては数々の業績を残した立派な先生です。でも「家庭のことは奥さんに任せて」と以前明言していました。そんな人に私のとった行動をとやかく言う資格はないです。

正直言うと次男が生まれる時には双子とか一切関係なく育児休暇をとりたいと前から考えていました。それは長男が生まれた後、とても忙しい病院に勤務していて、一週間くらい息子を寝姿でしか見ないようなことがよくありました。久しぶりに息子を見ると成長していて、そんな姿を見てもっと息子の成長にかかわりたいと思い、次の子供のときは育児休暇をできたらとりたいと思うようになりました。そのときイメージしていたのは確かにもっとのんびりした姿です。

でも現実に育児休暇で過ごした時間はそれはそれはつらいものだったのです。育児休暇をとりたいと言い出すのも全く前例のないことだったのでとても勇気が要りました。理解されなければ医局を辞めようという覚悟でした。それを「努力せよという言葉はもはや死後」とは、ただあきれるばかりです。
テーマ: パパの育児 -  ジャンル: 育児
by みのっち  at 16:44 |  育児 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

子供の包皮を剥く必要は全然ありません

http://hokei.joho-nayami.net/hokei_kodomo/houkei_muku/

こんなサイトを見つけてしまい、これには泌尿器科医として黙っていられなかったので・・・

子供の包皮を剥く必要は全然ありません。

大人が剥いたりとすると子供にとっては恐怖体験となり、それ以後自分では絶対に剥きたがらなくなります。親がお風呂で洗う時にしても、包皮のたるみをとって、亀頭が見えるか見えないかくらいまでで充分です。

確かに5〜6年前までは包皮炎で受診した子供の包皮を剥いて癒着をはがしたりしていました。

しかし、最近では幼児の亀頭は表皮が未発達なため癒着しているのは異常なことではなく、それを剥がすのはよくないことだという意見が主流になりました。

さらに、無理に剥がすことで精神的にもトラウマとなり、悪影響を及ぼすということです。


[Preputial development in Japanese boys]
Analysis of shape and retractability of the prepuce in 603 Japanese boys.

これら二つの論文に包皮炎のあるなしにかかわらず剥いたり手術したりする必要はないと書いてあります。

アメリカの論文などでは新生児に手術をした人と手術していない人とを比較して手術していないほうが包皮炎などのトラブルが多いというようなものもありますが、皮を切り取っているのだからトラブルが起こらないのはあたりまえです。でもそこまでしてトラブルを回避するほどのメリットがあるのかどうかということが問題です。

包皮炎を繰り返してしまうからと言ってそれを避けるために手術をする必要はありません。手術をしたことで大人になってから性交を行うための障害が出ないとも限りません。性的感覚の感覚器も一緒に切り取られてしまう可能性もあります。

包皮炎を繰り返してしまう時はお子さんがお菓子を食べ過ぎていないか、ジュースを飲みすぎていないか、確認してください。

夏場は特に水分補給のためにスポーツドリンクをお子さんに飲ませる親御さんも多いようですが、スポーツドリンクも避けるべきです。糖分が悪影響を及ぼします。たとえスポーツチームの練習であってもスポーツドリンクはやめましょう。カロリーの補給はおにぎりで行うのがベストです。スポーツドリンクで糖分を摂取すると血糖値が急激に上がり、その反動でインスリンが分泌されて次に低血糖になります。その点、ごはんでは血糖値の急激な変動がおさえられます。
テーマ: 病気 -  ジャンル: 育児
by みのっち  at 01:03 |  泌尿器科 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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