新緑

袋小路の医療安全調査委設置 透明性あってこそ…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000501-san-soci

「医師に重大な過失があると判断されれば、委員会から警察に通知する仕組み」がある限りは透明性が確保されるはずはありません。

そもそも重大な過失とはどのようなものでしょうか。全くわかりません。結果が重大であれば重大な過失なのか。重大か重大でないかを委員会あるいは警察が恣意的に決めるとしたら公平性が全く保たれなくなります。結局重大な結果を招く恐れのある医療行為は避けられることになります。

医師の間でもミスをすれば謝罪するのが当然だという意見が多くみられます。

ミスというものをあまりに単純にとらえすぎてはいないでしょうか。本当に現場で痛い目にあっているとは思えないような意見です。

ある医師は自分が体験した事例で謝罪した結果紛争に至らなかった例をいくつかあげていました。

それだけで、すべて謝罪すれば紛争にならないんだと言い切れる脳天気さがいかにも医者は世間知らずだと言われてしまうところだと思いました。

しかも謝罪と言ったって、結局紛争を避けるために行うパフォーマンスで、自分に都合の悪い事は証拠もないんだったらわざわざ言わないで済ませようと言うものです。そうではない、誠意を込めて謝罪しているんだと言う人もいるでしょう。じゃあ何で謝罪するんですか。患者に納得してもらうためでしょう。謝罪しようがしまいが重大な結果は既に起きていて、それは元に戻せないんです。そういう人は患者が腹を切れと言ったら腹を切るんでしょうか。まさかそこまではしないでしょう。それでうまく患者が納得してくれるうちは良いのかもしれませんが、いや、本当にそれで良いのでしょうか。

もっと科学的に処理すべきものではないでしょうか。私の好きな言葉で言えば構造論的にです。

そもそもミスを絶対的なものとすることが私は疑問です。ミスがあった、ないの絶対的な評価はできません。

だからわざわざ「重大な」とつけたのでしょうが、結局は同じことです。重大か、重大でないか、なんていう風に分けられるものではありません。ミスはあくまで相対的なものです。

つきつめれば悪い結果には(良い結果にだって)ミス的な要素は含まれています。我々はそれをこれは悪い、これは悪くないと勝手に決めているだけです。

点滴と間違えて消毒液を入れてしまった事故にだって、当事者にはそれなりの言い分があるでしょう。日本ではそれをみっともない言い訳だと切り捨てる風潮が未だにありますが、その言い分が今後の再発防止につながる重要な手がかりになるはずです。それがしっかり公表されないと誰が損することになるでしょう。また、逆に当事者にとっては不都合な情報もあるでしょう。それこそが、責任が追及されてしまうとなると包み隠されてしまうことです。

大事なのは事故が起こったときの経過を病院に都合の良いことも悪いこともすべて詳細に公表することです。謝罪したい気持ちがあるのなら謝罪の意味を込めてそれをすることです。都合の悪いことは隠してうまく丸め込もうとして行う謝罪よりもその方がずっと気持ちがこもっていると思います。

1)責任が問われないのなら不利益を被ったは患者は泣き寝入りなのか
2)責任が問われなければ医療者はますます無責任になるのではないか
3)医者だけがミスをしても責任を問われないなんておかしい

反論はだいたいこの3つに絞られるでしょう。

1)不利益を被った患者に対しては今は裁判で賠償金を争うという形しかありません。しかし、これを行っていると結局病院に都合の悪い事実は隠せることなら隠すという姿勢はかわらないでしょう。透明性を確保するためには医療裁判がなくなる必要があります。

そのかわりに、不利益を被った患者に対しては公的な機関から補償が出る仕組みか、あるいは、飛行機の搭乗者保険のような保険制度を設けるべきだと思います。

ミスがあるとかないとかいうのも相対的なものなので、ミスがあるなしという判断は抜きにして、死亡や重大な障害が残ったという場合には補償の対象となるべきでしょう。


2)事実経過がすべて明らかになった上で、それが世間的に見てそれが悪質なものだったとされれば、今のインターネット社会では、当事者の氏名などはすぐに出回るでしょう。それだけでも結果として社会的な制裁は加えられることになるのではないでしょうか。悪質なものに関しては調査委員会から警察というルートがなくても患者から告訴されることになるでしょうし。

3)日本の医療は国民皆保険制度で行われています。資本主義の自由競争のもとで行われているものではなく、社会主義的な要素の強いものです。治療費には何かあった時に病院側が賠償するための資金は含まれていません。

また、「医者だけが・・・」という反論は全く当てはまりません。私はどんな業種の人でもそういう考えをあてはめるべきだと思っています。しかし、私は医療者なので、医療者のことについて主張しているだけです。


袋小路の医療安全調査委設置 透明性あってこそ…


10月4日0時15分配信 産経新聞

 厚生労働省が進める「医療安全調査委員会」の設置が袋小路に入りつつあります。委員会設置は、医療事故や医療ミスをめぐり、患者側と医者側が対立する事例が増えたことを受けた措置です。

 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会の医療版と位置づけられ、医師ら専門家が第三者の立場で医療事故の原因究明を行います。医師に重大な過失があると判断されれば、委員会から警察に通知する仕組みになっています。

 設置の議論が足踏み状態になっているのは、刑事罰に結びつく可能性がある点です。

 医療界の一部から「刑事訴追の可能性がある限り、医療現場に不必要な萎縮(いしゅく)を招く」と反発の声があがっています。

 ただ現状では、医療事故が起きた場合、患者が病院の説明に納得できなければ、最後は裁判を起こすしか原因究明をたぐり寄せる手段がありません。以前より情報公開が進んだとはいえ、患者が病院の対応に不信感を抱き、関係がもつれる事例は少なくありません。 「患者側は事故の真相を知りたい。それが分かってこそ遺族感情も和らぐことを理解してほしい」。医療事故被害者の遺族でレセプト開示活動をしていた勝村久司さんはこう話します。患者側の「なぜ…」という思いや、不信感を払拭(ふっしょく)するためにも透明性の確保が必要だと改めて感じます。(虎)
by みのっち  at 11:59 |  医療全般 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
by  2008/10/05 17:12   [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
by  2008/10/07 14:48   [ 編集 ]
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

リンク
このブログをリンクに追加する
プロフィール

Author:みのっち
FC2ブログへようこそ!

ブログ内検索
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
フリーエリア

国産小麦100% お肉の代用セイタン 【消費税相当額サービス】
価格:¥390 ショップ:プレマシャンティ
レビュー件数:1 レビュー平均:5.0
■食感が肉に似ている。■醤油漬けのためコクがある。■お肉の代用として炒め物、煮物、揚げ物に。商品カテゴリ健康食品 > 自然食品 > 加工食品商品番号MB06580内容量180g賞味期限冷暗所で1年原材料小麦グルテン(香川産)、純正醤油 広告文責プレマ株式会社0120-8-41828お電話でのお問い合わせの受付時間は、月〜金(土日祝除く)10時〜18時になります区分健康食品手づくり生醤油(しょうゆ)...